私は学生時代、陸上競技に打ち込んでましたので、この世界のスター達に遭遇する機会が幾たびかございました。
その時の衝撃度をランキングにして、エピソードと共に紹介したいと思います。
CONTENTS
第10位 ~ 譜久里武さん
我ら沖縄県民が誇る陸上界のスターで、私も昔からお付き合いさせてもらってます。
近年はタレントの武井壮さんと組んで、世界マスターズ4×100mRで金メダル、個人でも世界マスターズ室内60m金メダル等々、大活躍が止まりません。
学生時代から第一線で走るレジェンドで、彼の規格外の身体能力と、類い稀なパーソナリティーにまつわる伝説は数知れず。
彼に刺激を受けて、マスターズに参戦する元陸上経験者は今後も増える一方ではないでしょうか。更なる活躍に期待します。
第9位 ~ 室伏重信さん
言わずと知れた室伏広治さんの父親で、日本選手権ハンマー投げ10連覇、アジア大会5連覇の偉業を達成した「アジアの鉄人」です。
私は中京大時代に室伏先生の講義を受けましたが、この方の大らかさが滲み出た人柄はとても印象に残っています。
生徒が投げたハンマーが体に直撃してもケロッとしてたという伝説がありますが、ご本人のたおやかな笑顔を見てると、本当なんだろうなと思えてしまいます。
いつまでも元気で頑張って頂きたいですね。
第8位 ~ 室伏由佳さん
先程の室伏重信さんの娘さんで、女子円盤投げと女子ハンマー投げの日本記録保持者です。
彼女が引退後、テレビに出始めた頃に中京大陸上部OB絡みの酒の席でご一緒させてもらいました。
いや~、投擲選手だったとは思えないほどスリムで、モデルみたいに綺麗な人でしたねぇ。
私のテンションが上がりまくったのは言うまでもありません。
第7位 ~ 鈴木久嗣さん
1992年日本選手権100mの覇者で、バルセロナ五輪4×100mR6位入賞、イェーテボリ世界陸上4×100mR5位入賞等、輝かしい実績を持つ名スプリンターです。
中京大の一つ上の先輩でしたが、端整な顔立ちとダイナミックな走りがとても男前な方でした。
全盛期の鈴木先輩は本当に速かった。地面を滑るような走りは、どこまでも加速して行くような勢いでしたよ。
余談ですが、鈴木先輩が大学記録会の走り幅跳びに出場した時、助走スピードに負けて全然踏み切れないことがありました。
本人は笑ってましたが、元全日中の幅跳びチャンプであるにせよ、普段から練習してないと、10秒3台のスピードで踏み切るのはやはり難しかったんでしょうね。
第6位 ~ 竹井秀行さん
1992年と1995年の日本選手権棒高跳覇者で、5m50の日本学生記録も樹立したことがある偉大なポール・ボルターです。
私の中京大の一つ上の先輩で、二年間、寮で一緒に生活させてもらいました。
飄々とオチャメなキャラに、小柄ながら抜群のポールセンスと勝負強さで後輩達の憧れの存在でしたね。
竹井先輩、お元気でしょうか?
第5位 ~ 室伏広治さん
この人はもう、日本陸上界一、二位を争う有名人と言っても過言ではないでしょう。
彼の偉業は今さら語りませんが、わずかな期間ながら中京大の同じグラウンドで練習できたのは、私にとって誇りであり、最高の自慢ネタにもなりました。
私が大学4年の時、彼は1年で既に陸上界のスターでしたが、練習で立ち幅跳びや立ち五段跳びをやると、私達跳躍選手の目が点になるような記録を叩き出してましたよ。
非公式ながら、立ち幅跳びの世界記録を持っているという噂まであります。
この時既に「室伏広治最強伝説」は始まっていたのかも知れません。
あの頃せめて一言だけでも彼と話をしたかったなぁ。そうすれば彼を指導した者の一人になれたのに・・・って、ならねぇよ!
第4位 ~ フランク・フレデリクス氏
1993年世界陸上200mの覇者で、1990年代に大活躍したナミビア出身の名スプリンターです。
なんと、200mを19秒台で走った回数は、あのマイケル・ジョンソンをも凌ぐそうですよ。
驚くなかれ、私はこんな凄い人に東京のクラブで遭遇しました。
大学時代に先輩とクラブで遊んでいたら、目の前でフレデリクスが踊っているではありませんか!そりゃあビックリしましたよ~
本人確認は取れてませんが、あれは絶対間違いありません。
ちょうど、その日の前後に国立でグランプリ大会をやってたので、その打ち上げで遊びに来てたんですよ、きっと!
あくまで私の推測ですけど、フレデリクスはナンパしようとしてましたね。
現場を目撃した訳ではないですが、やけに周りを気にしながら踊ってたので、ピンときましたよ。
そして、誰にも声を掛けられずシュンとしていたのが少し可愛いかったです。
いや、私の勝手な想像ですよ!もしかしたら、試合で結果を出せずにヘコんでただけかも知れませんしね。
フランク・フレデリクスさん、この記事を見る機会があったら、是非あの時の真相をコメントお願いします!結局、ナンパは成功したのかどうかも。
第3位 ~ フリスト・マルコフ氏
どうです、みなさん驚きましたか?
ローマ世界陸上とソウル五輪三段跳の覇者で、17m92の世界歴代7位の記録を持つブルガリアの大スターです。
私は中京大の体育館で、この人を5m程の至近距離で目撃しました。
跳躍する姿までは見れませんでしたが、私が高校時代から憧れていた人なので、その時の感動は言葉では表せません。
私の記憶では、マルコフ氏は日本での大会に出場したことは無かったはずなので、この体験は超貴重だと思います。
彼の跳躍はもちろんですが、ミッシェル・ポルナレフばりの長髪と、アディダススパイクに白のハイソックスというスタイルが、古き良き欧州スターという雰囲気で私は大好きでしたね。
当時マルコフ氏は「100kgのバーベルを担いでバウンディングをする」というウソのような噂がありましたが、彼のあのデストロイなトリプルジャンプに耐える足腰ならば、それも可能なのかなと思いましたけどね。
第2位 ~ カール・ルイス氏
もう、この人の説明はいらないでしょう。
20世紀最高のアスリートがテレビ企画の一環とはいえ、中京大のトラックを走ってくれたんです。
彼のスプリントのあまりの美しさに私はタメ息が出ましたよ。
余談ですが、その時ルイスの付き人をしてた同僚がルイスのスパイクを持った時、あまりの軽さにビックリしたそうです。
やはり市販のルイスモデルとは全然違うんですね。そりゃあそうだ。
第1位 ~ ウィリー・バンクス氏
栄えある1位はこの人に輝きました。
若い人はピンとこないかも知れませんが、彼こそがトリプルジャンパーの中のトリプルジャンパー、ミスター・トリプルジャンプなのです。
今や三段跳は18m時代ですが、彼は17m時代最後の世界記録保持者であり、17m97という大記録は10年も破られませんでした。
長い手足をフルに使ったダイナミックな跳躍はまさにミスターの風格。
今では普通ですが、観客の手拍子で跳躍した最初の選手としても有名です。
よくそんなゴキゲンなことをやったなと思いますが、彼の人柄を良く知る者からすれば納得のエピソードです。
実はウィリー・バンクス氏は中京大で特別コーチをしてた時期があり、私はその時に指導して頂いた者の一人です。
世界記録保持者から直々に教わるなんて、本当に貴重な体験をさせてもらいましたよ。
自宅に遊びに伺ったり、一緒にカラオケに行ったりしたことも一生忘れられない想い出です。
現在も様々な方面でご活躍ですが、持ち前の明るさでいつまでも元気に頑張って欲しいですね。
以上、ベスト10を挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか?
本当はもっと紹介したい人はいるのですが、更にマニアックな領域に入ってしまうので、それは次の機会にとっておきましょう。
今回も最後まで読んで頂き、大変有り難うございました。