三段跳び用スパイクって、店頭にあまり置いてないし、試しに履くこともなかなかできないですよね。
初心者の方は特に、何を基準に選んだらいいのかサッパリ・・?ではないでしょうか。
でも、三段跳び用スパイクは間違えると怪我する危険性だってあるんですよ。実際、私がしました。
そこで今回は、三段跳の元沖縄県高校記録保持者で、現役時代に3ブランド計5種類のスパイクを履いてきた筆者が、
・おすすめ三段跳び用スパイクランキング
・三段跳び用スパイク選びの注意点
・三段跳び用スパイク選びのポイント
を詳しく解説していきます。
正しくスパイクを選べば怪我の予防になりますし、なにより記録に影響するので、噛み砕きながら最後まで読んで下さいね。
おすすめ三段跳び用スパイクランキング
フィールド種目全般に言えますが、三段跳び用スパイクは種類が少なく、主に流通してるものは国内外4ブランド、6~7種類くらいしかありません。
なので、ぶっちゃけ、「このスパイク一択だよ」って本音では言いたいのですが、記事の体裁上よろしくないので、一応ランキング形式にしました(笑)
気になるスパイクがあれば、コメント下の広告リンクから金額や在庫等を確認して下さいね。
第1位は今話題の17mジャンパー、伊藤陸選手はじめ日本のトップクラスの選手もこぞって履いているこのモデルで間違いないでしょう。
ミズノの2022年モデルですが、私が履いてた頃からフォルムがほぼ変わってないので、長年コンセプトがブレてないということでしょうね。
このスパイクの魅力は、クッション性、反発性、ホールド性、軽さという、柱となる機能をバランス良く実現している点です。
なので、初心者から上級者、あるいは跳躍スタイルに至るまで、幅広く対応できる逸品だと思います。
ソールの厚みや安定感はさすがアディダスという感じで、クッション性・反発性ともに優れてるかと思います。
ただ、ソールとアッパーの一体感がどうかな?という点と、若干重いという点、ピン本数の少なさも少し気になったので2位に甘んじました。
これは良い意味でも悪い意味でもインパクトがあるスパイクです。
独特なのは前方のソールとプレートの曲線で、踏切で体重移動がしやすいような形状です。
クッション性、反発性ともに良さそうですが、ソールがやや厚すぎることと、ピン本数の少なさも気になるので第3位です。
通常の三段跳び用スパイクは母指球からつま先にかけて反り上がってるものですが、このスパイクはほぼフラットというかなり珍しいフォルムです。
高い反発性と安定性を狙ったみたいですが、初心者が履くにはあまりにもクセが強すぎる印象なので第4位となってしまいました。
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、これ以外にもプーマやアンダーアーマー等の三段跳び用スパイクもあるにはあるのですが、当たり外れが激しそうなので、手を出さない方が無難でしょう。
もし冒険したいなら、今回紹介したスパイクを何足か履いた後で、失敗しても元のスパイクにいつでも戻れるという条件なら構わないと思います。
さぁ、次章では本ランキングの根拠になっている、三段跳び用スパイク選びの注意点とポイントを解説していきます。
三段跳び用スパイク選びの注意点
見た目で決めるな!
有名選手が履いてるとか、ブランドや見た目のカッコ良さでスパイクを選ぶのは危険です。私はこれで失敗しました。
あくまで機能ファーストが鉄則ですよ。
スパイクは記録に直結する大事な道具なので、自分が良いと思えば価格で妥協せず購入すべきです。
但し、高価な物ほど良いという訳ではありません。
まぁでも、私的には定価が1万5千円以上でないと少し不安を感じますね(市販品は1~3万円程)
その人の跳躍タイプ(スピード型・パワー型)でスパイクを選ぶという考え方も確かにあります。
しかし、跳躍タイプといっても白黒ハッキリ分かれるものではないですし、上達するにつれ変化するものでもあるので、私は跳躍タイプは特に気にしなくて良いと思ってます。
まず、普段履いているランニングシューズとスパイクのサイズ感は全く別物だと思っていた方がいいです。
さらにはブランドによっても異なるので、なるべくなら試し履きをしましょう。
ショップに三段跳び用スパイクがなくても、同じブランドの他種目(なるべく跳躍種目)のスパイクを履いてみるだけでも大体確認できると思います。
ちなみに、履いた時「ちょっとだけキツいかなぁ・・」ぐらいが丁度良いです。
但し足の指が曲がってしまわないこと。
爪先はなるべく余らない方が良いですが、5mm程度なら許容範囲です。
三段跳スパイク選びのポイント
ホールド性とは、どれだけ足がシッカリと包まれるか?です。
実際に履くのがベストですが、見た目ではアッパー(足の甲を覆う部分)がリアルな足の形をしてるほどホールド性は良いです。
逆にブーツのような大雑把な形なら期待できません。
また、スパイクの底から見て、土踏まずから踵にかけてのソールの形がスリムであればあるほどアッパーも細身になってホールド性は高まります。
しかし、足幅広めの人にとっては窮屈になるので一長一短ですね。
また、マジックベルトを効果的に使ってホールド性を高めているスパイクもあるので、そこも要チェックです。
クッション性は足を保護するという点で最も重要な機能です。
大体の三段跳び用スパイクはソールにそれなりの厚み(約10~15mm)があるので、クッション性という点では問題ないかと思います。
素材にもよりますが、それより薄いスパイクなら危険だと思って下さい。
あと、通常ソールは母指球あたりから爪先にかけて徐々に薄くなってます。
これは、小さな踏切角度でスピードを殺さない為の作りですが、そうではないスパイク(爪先が厚いもの)はマイナスですね。
ちなみに、走幅跳び用スパイクは大きな踏切角度で跳ぶ為、爪先にかけてやや厚めになっている場合があります。
あと、底から見たソールの面積が大き過ぎるスパイクもあまりおすすめできません。
たまに、アッパー特に踵からソールが結構はみ出してるスパイクがありますが、そういうのはあまりよろしくないですね。
ソールの面積は大きいほど重くなるし、クッション性や安定性が増す訳でもないと思うので。
ここでの反発性とは、キックした時、曲げられたスパイクが元に戻ろうとする力のことです。
スパイクの底(ソールやプレート)が厚く硬いほど反発性が強まる傾向にあります。棒高跳のポールと同じ原理ですね。
反発性は強過ぎてもマイナスですが、適度にあった方がキックでバネが効きますし、足を保護することにもなります。
なので、ある程度は反発性が強そうなスパイクを選ぶべきでしょう。
地味な視点ですが、以外と重要なのが、アッパーとソールの一体感です。
良いスパイクほど、ソールが自分の足に張り付いているような一体感が強いです。
実際履かないとわかりにくい点ですが、こういう視点もあるのは覚えていた方が良いでしょう。
スパイクに付けられるピンの本数と配列も様々です。
重量の問題もありますが、私的には本数は多い方が良いと思ってます(最低8本以上)配列のバリエーションも変えられるので。
配列については、主に力がかかる部分(母指球~小指球のラインと親指・人差指・中指の腹付近)にピンが置かれていれば一応OKです。
できれば母指球から小指球を結ぶラインに4本配置されているものをお薦めします。
あとがき
さて、みなさん、三段跳び用スパイクの間違いない選び方について御理解頂けたでしょうか?
ここまで説明しておいて言うのもなんですが、最初のランキングで紹介したミズノのスパイクを選んでおけば、ます間違いないです。
さぁ!あなたの実力を120%発揮できる三段跳スパイクをゲットして、試合ではステップで砂場に入るくらいハッスルして下さい!健闘を祈ります。
最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。