【陸上】跳躍選手に最適なランニングシューズの選び方&おすすめ6選

「ランニングシューズって種類が多くて何買えば良いのか迷うなぁ・・うぉっ、このナイキのカラー、超カッケー!ポチッ!」

そんなノリで練習用のランニングシューズを買おうとしてた人、それはダメ!絶対。ですよ。

ランニングシューズというのは基本、長距離を「快適」に走る為に作られているので、優れたクッション性や楽に推進力が得られるような機能が備わってたりします。

しかし、跳躍選手の練習目的は「スパイクを履いた状態で」爆発的に走ったりジャンプできるようになることであって、長距離を快適に走る為ではありません。

そのへん多少目的のズレがあるので、跳躍選手は跳躍選手の練習目的になるべく沿ったシューズを選ぶのがベターなんです。

そこで今回は、三段跳の元沖縄県高校記録保持者で、現役時代は全国でもトップレベルの練習をしてたであろう筆者が、

跳躍選手に最適なランニングシューズの条件

おすすめのランニングシューズ6選

について解説しようと思います。

チェックすべきポイントを押さえて最適なシューズを選択すれば、日々の練習がより効果的になること間違いないので、最後までじっくり読んで頂ければ嬉しいです。

それでは本編にいってみましょう!

跳躍選手に最適なランニングシューズの条件

跳躍選手の練習用に最適なランニングシューズの条件とはズバリ、

クッション性が良すぎない

安定性が良い

ソールの厚みが均一に近い

ベロとアキレス腱部分が柔らかい

この4つの条件をバランス良くクリアしていることです。

それでは、各々の条件について詳しく解説していきましょう。

クッション性が良すぎない 

跳躍選手はジャンプ系の練習が多いので、衝撃から足を守るクッション性はあればあるほど良いと思われがちですが違います。

クッション性があるほどキック時の衝撃(地面からの反発)が吸収されてしまうので、瞬発性の高いバネ(接地時間が短い鋼のようなバネ)を鍛えなければならない跳躍選手にとってはマイナスなんです。

つまり、足が地面を捉える感覚だったり、身体が衝撃を跳ね返すタイミングが、スパイクを履いた状態の感覚からズレていってしまう訳ですね。

本当はスパイクでずっと練習できれば一番良いんですけど、そんな無茶すると怪我しちゃいますよね。

なので、怪我をしない程度、必要最低限のクッション性を備えたシューズが正解ということです。

およその目安として、ソールの踵部分が約2.5~4cm程の厚さのシューズが適正だと思います。ソールの素材も様々なので一概には言えませんが。

ただ、今流行りの厚底シューズは絶対避けた方が良いですね。

安定性が良い 

安定性とは、接地した時に足がブレないか?という点です。

薄くて硬いソールほど安定性は良く、厚くて柔らかいソールほど悪くなる傾向にあるので、クッション性との関わりも大きいと言えます。

片足の踵にグッと体重を乗せると確認しやすいのですが、安定性が良いシューズほど、どの角度から体重を乗せても足がブレにくく、反発が真っ直ぐ返ってくる感覚があります。

反対に安定性が悪いシューズは、コンニャクを踏みつけたようにグニャッとして、反発が四方八方に分散するような感覚があります。

大きな衝撃がかかるジャンプ系の練習で足がブレてしまっては、身体の「軸」が鍛えにくくなるので、安定性はシッカリ確認しておきたいポイントです。

ソールの厚みが均一に近い 

踵から爪先にかけて、ソールの厚みの差が少ないシューズがベターです。

例えばバウンディング等の練習では、地面を「足裏全体」で強くアタックするように跳ぶので、ソールも足裏全体の厚みが均一で、衝撃吸収力にムラがない方が良い訳です。

ちなみに、足裏の部分によってソールの硬さが異なるシューズはキックに違和感が生じる場合があるので避けた方が良いですね。層状に硬さが異なるものなら全然構いません。

あとランニングシューズによっては、推進力を生む為に爪先部分のソールを極端に薄くしていたり、ソール全体を大きく反り返えらせてるものがありますが、こういうのも避けるべきです。

ただゆっくり走るだけなら楽なのかも知れませんが、ダッシュやジャンプ系の練習ではキック時の体重移動の感覚が狂ってしまうというデメリットが生じやすいです。

ベロとアキレス腱部分が柔らかい 

跳躍選手の練習では足首が全方向に激しく動くので、アッパーと足が強く密着する部分、つまりベロと足の入り口のフチ、とりわけアキレス腱が当たる部分はなるべくソフトで厚めの作りがおすすめです。

それだけで履き心地が良くなって快適さも持続するので、長い時間頑張る人を地味ながら支えてくれる機能です。

おすすめのランニングシューズ6選

前章で解説した条件を基準に、筆者が実際に履いてみて良いと感じた、おすすめのランニングシューズを6つ紹介します。

ミズノ・ウェーブシャドウ 5
おすすめ度 ★★★★★

ソールのクッション性や安定性、フィット感も含め、あらゆる機能面で満点のシューズだと実感しました。コスパも優秀なので星5つです。足幅は2Eと3Eワイドが選択できます。

アシックス・ライトレーサー 4
おすすめ度 ★★★★

ソールのクッション性と安定性のバランスがかなり優れているシューズです。コスパも優秀ですが、若干ベロが薄めなのが少し気になったので星4つです。足幅はスタンダードとワイドが選択できます。

アシックス・ターサー RP3
おすすめ度 ★★★★

このシューズもクッション性と安定性が優れ、フィット性もシッカリしている印象です。若干入り口のアキレス部分がやや固めなのが気になったので星4つです。足幅はスタンダードとワイドが選択できます。

アディダス・アディゼロ RC4
おすすめ度 ★★★

クッションが少し固めですが、安定性とソールの均一感は抜群な印象です。作りもシッカリしてコスパも優秀なので星3つです。

プーマ・エレクトリファイ・ニトロ2
おすすめ度 ★★★

ソールがやや厚めですが、安定性は優れている印象です。全体的にシッカリした作りでコスパも優秀なので星3つです。

ブルックス・ローンチ GTS8
おすすめ度 ★★★

全体的にシッカリした作りですが、ソールがやや厚めで少し柔らかい印象です。コスパは優秀なので星3つです。

ブルックス・ローンチ GTS8

あとがき

さぁ、みなさん、自分に最適なシューズはイメージできたでしょうか?

結論、跳躍選手に最適なシューズかどうかは、ソールの厚みと形状でほぼ決まる。

そういうことですね。

購入の際は、この点をシッカリ目で見て、触って、履いて確かめることをおすすめします。

くれぐれも、見た目のカッコ良さだけで選ばないようにして下さいね。

今回も最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。



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