「何の為に」を考えると、やるべきことが分かる


みなさんは何の為に働きますか?
そして、何の為にこの職場なんですか?
また、何の為に家庭を持ったのでしょう?

急に問われると、ちょっと戸惑いますよねぇ。
この「何の為に」というキーワードが、
何をするにも肝心だと言うのは、
実業家の中村文昭さんです。

この方も師匠から教わったそうですが、
出会った時の中村さんと師匠との問答が面白いんです。

「中村君は何の為に上京したの?」

「はぁ・・地元ではすることないし、
ちょうどココには兄貴もいるんで」

「ふーん・・で、今のバイトは何の為にやってるの?」

「一応、食ってかないといけないし、
いずれ定職に就こうとは思いますけど・・」

「じゃあこの先、金を稼げたとしたら何に使う?」

「・・全自動洗濯機も欲しいし、
広いアパートにも住みたいし・・」

「そんな小さな話じゃなくて、
もっと沢山稼げたとしたら?」

「・・じゃあ、新車でも買いますよ」

「そんな遠慮せずに、
もっともっと稼げたらどうするよ?」

「ん~じゃあ、高級マンションに住んで、
世界中旅行しながら旨い物でも食いまくりますわ!」

「いやいや、もっともっと稼げたとしたら?」

「もう、ええですわっ!」

「まだ気付かんのか?」

「えっ?・・」

「お前の口から出てきたのは物ばっかりじゃないか。
お前は一生、物買う為だけに働くんか?」

「・・・・」

脳天を割られた中村さんは、
その日で師匠に弟子入りします。
その後、壮絶な修行が待ってるのですが、
それは置いときましょう。

さて、この「何の為に」というキーワード、
結構深いんです。

中村さんは言いますが、例えば歴史の授業で、
「イイクニつくろう鎌倉幕府」と覚えさせられるよりも、
「何の為に源頼朝は鎌倉幕府を起こしたのか?」
を教えられた方が俄然興味が湧きますよね。

坂本龍馬は何の為に命を懸けて大政奉還に尽力したのか?
先の大戦で日本は何の為に開戦に踏み切ったのか?
「何の為に」を考えると色々見えてくるものがあります。

あなたも「何の為に」を
行動の核にしてみたらどうでしょう。
小さな事でもいいと思います。

「この作業は何の為にするんだろう?」

「社長は何の為に、
あんなことを言ったんだろう?」

そうすると、普段の仕事でも目的意識が芽生えて、
目標も見えてきませんか?
目標を達成する為に必要な行動と不要な行動を
ふるいにかけることもできますよね。




仕事に限らず、人付き合い、趣味、人生設計でもそうです。
なお、みなさんは昔、部活動でも経験したはずです。

「ここでフェイントするのは何の為だろう?」

「このバーベルは何の為に上げるんだろう?」

上手くなりたい選手ほど常に「何の為に」を考えます。
下手よりも上手い方が断然、楽しいですからね。
人生も上手く生きた方が断然楽しいですよね。

だから、大切な人生の時間を「何の為に」使うかが肝心、
という理屈が成り立つと思うんです。

人生がどんなに価値あるものかを
上手く教えてくれる人がいます。

例えば、
自分の寿命がメルカリで売れるとしたら、
一日あたり、いくらで売りますか?
まさか一万円じゃないでしょ?
十万?いや、百万でもどうかなって、
感じじゃないですか?

じゃあ仮に、あなたの人生が一日あたり、
百万円の価値があるとしましょう。
単純に一時間あたり41,666円です。

となると、時給1,000円の仕事をするにも、
残り40,000円以上の、
価値ある経験をしないと割が合わないんですよ。

2時間ドラマを観たら、
8万円以上の価値ある感動を胸に刻まないと損です。
うっかり、うたた寝もできませんね(苦笑)
少しオーバーな話かも知れませんが、
それだけ人生の時間は貴重です。

「時は金なり」どころか、
「時は命なり」なんですね。

1分1秒があなたの命です。

冒頭での中村さんの師匠は、
物ではなく、価値ある経験をする為に、
金を稼いで使え、と言いたかったのでしょう。

実際、中村さんは師匠の元で、
物凄く質素な暮らしをしながら、
お金では買えないような、
心が熱くなる人間交流を沢山経験します。

ちなみに私は、
「お金では買えないものにお金をかける」
をモットーにしてるんですね。
あまりお金は持ってないんですけど(哀笑)

さぁ、みなさんも今日から、
「何の為に」と「人生の価値」
をキーワードに頑張っててはいかがですか?
うかうかしてると、
すぐに4万円が吹っ飛びますよ~!(快笑)

今回はこのへんで。

最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。

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