偉大ナリ、志村けん氏

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■ 志村けんの偉大さをハッキリさせておこう

「素人を楽しませつつ、玄人をも唸らせる」
どの分野でも、そういう人が本物だと私は思っていますが、志村けんほど、それを体現するコメディアンはいないでしょう。

既にお笑い界のレジェンドでありながら、今なおゴールデンでコントを繰り広げ、老若男女を笑わせ続けている・・こんな人、他にはちょっといないんじゃないですか?
この世界に「お笑い万博」というのが存在するならば、間違いなく日本の顔となるべき人です。

私は世のオッサン達同様、幼少期から「8時だョ!全員集合」を観て育ち、途中「オレたちひょうきん族」に乗り換えて大人になったつもりの子供でした。そして本当の大人になった時、初めて志村けんの恐ろしさを知ることになります。

よく、ライブで客を笑わせるより、TV画面を通して笑わせる方がよっぽど難しいと言われます。ましてや客のいないスタジオのコントで茶の間を笑わすことが、いかに大変なことか・・それを半世紀近くもやってきた人ですよ、この志村けんという人は。

そもそもコントというのは芝居なので、脚本もさることながら、演者の迫真さも笑いに直結します。どれだけ役に徹することができるか、どれだけ真剣にふざけられるのか。それに磨きをかけるため、とことん客観的に自分を観ていく。志村けんとは、それを極めた人間国宝のようなコメディアンですよ。

彼の類い稀なコントの数々は、みなさんの脳裏にも焼き付いているのではないでしょうか?
私は「ドリフ大爆笑」でお馴染み、もしもシリーズが好きでしたねぇ。定番の婆さんネタも良いんですが、ふてぶてしいズボラな床屋さんコントは最高でしたよ。

■ 志村けんの笑いのクオリティ

コッテコテの笑いと切れ味鋭い笑いが共存する点も志村けんのスゴさです。

昔から定番の神様コントがありますよね。カップルから「あなたは神様ですか?」と問われて「とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ」とボケるやつです。あれ、何気にやってますけど超スゴいボケですよ。昔ラーメンズが応用ネタをやってましたけど。

このボケの何が凄いかと言うと・・・
「とんでもねぇ」で否定しておきながら「あたしゃ神様だよ」と問いと全く同じ答えを言うシャープな笑いに、耳が全く聴こえてない爺さんのコッテコテな笑い。更には「とんでもねぇと謙遜するなんて一体何て聞こえたの?神様より上の存在が彼の頭にはあるの?」というシュールな笑いも潜んでいる。これほどの笑いが「とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ」のたった一言に凝縮されてるんです。

こういうネタの面白さに加え、ビジュアルの面白さも志村けんの真骨頂です。彼の顔の表情や身体は時に、この世のものとは思えない動きをします。これは鍛えてできるものではない天性のものでしょうな。
外国人から人気があることからも、志村けんのビジュアルの面白さは世界に通じることを証明してますよね。

■ ドリフターズは奇跡のメンバー

振り返れば、ドリフターズって絶妙的なメンバーの組み合わせだったと思いませんか?
いかりや長介という絶対的ツッコミの下で各人が伸び伸びと役を演じ、誰一人ムダな者はいないし、キャラ的にも全くブレていない。しかもボケのエースが二人もいながら、足を引っ張らず互いを引き立てている。
う~ん・・まるで、赤木剛憲率いる湘北高校バスケ部のようですね。そりゃあ強いわ。

後に志村けんは加藤茶とコンビで番組を持ち人気を博しましたが、彼がツッコミの力量も持ち合わせていたからこそ成せた業だと思いますね。
思い起こせば、他界した私の父も志村けんの番組は欠かさず観るくらい大好きでした。そんな昔から彼は茶の間にいたんだなぁと感慨深くなりますよ。

さぁ、今回はひたすら志村けんを誉め称えましたが、今後も彼は更なる伝説を私達に観せてくれるに違いありません。

最後に、大変不謹慎ではありますが・・・
いずれ来る志村けんの葬儀の際には、遺影をバカ殿の顔写真、御遺体にも同様の化粧を施し、焼香する人が吹き出してしまうような、そんな場にしてほしいと切に願います。最後、本人が起き上がるオチがあるんじゃないかと思わせるような・・

今回も最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。
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