いきなりですが、
かのビートルズとダウンタウンには大きな共通点があることに最近気付きました。
何だと思いますか?
それぞれが各々の分野で天下を取り、未だに凄い影響力を持っているという在り来たりなことではなく、それは・・・
ジョン・レノンとポール・マッカートニー、松本人志と浜田雅功というコンビの関係性です。
つまり、「天才は天才を育てる」と言われるとうり、ジョンはポールの才能を開花させ、松本は浜田の才能を開花させたという事実です。
これは、お互いが一目置いた存在でないと絶対に成り立ちません。
まずジョンとポールの場合・・
もう半世紀以上も昔の話です。1962年のデビューから快進撃を始めたビートルズの中心にいたのは、間違いなくジョンでした。
今までにないようなヒット曲を連発する、憧れのアニキの背中を見ながらポールは「ジョンと肩を並べたい、彼に認められたい」と、どれだけ奮い立ったことでしょうか。
そうして、後にポールは「イエスタデイ」や「ヘイ・ジュード」、「レット・イット・ビー」といったメガ級の名曲を量産する怪物に化けることになります。
一方のジョンも、ポールの才能には最初から気付いていて、自分も負けじと発奮したことでしょう。まさに切磋琢磨の理想形ですね。
そして、二人は最初から思っていたはずです。
「こいつと組んだら絶対に天下取れる」
ジョンとポールという天才同士が触発され、その後どのように天下を取ったかは、ここで語るまでもないでしょう。
そして、ダウンタウンの場合はというと・・・
もう30年以上も前の話です。第二次漫才ブームも下火になった頃、ダウンタウンの出現はあまりにもセンセーショナルでした。
彼らのシュールでスローテンポな漫才は、従来の漫才とは全く異なる、まさにお笑いルネッサンスだったと言えるでしょう。
その笑いの中心にあったのは間違いなく、松本独特の変幻自在なボケだったんです。
松本のトボけるようにかますシュールなボケと、どうつっこんでいいのか戸惑いながら怒る浜田の姿に、日本中が爆笑しました。
そして、松本のエグいほどの変化球を無数に受けていくうちに、浜田のツッコミもあり得ない進化を遂げます。
相方をどつくバリエーションの豊富さも群を抜いてますし、浜田が度々放つ、言葉を一切発せず表情だけでつっこんで笑いを取るという離れ業は、もはや誰も到達できない領域です。
ダウンタウンがいまだにコンビで多くのバラエティー番組を仕切れるのは、単に個々の能力が高いという以前に、揺らがない互いの信頼があるからこそでしょう。
そして、二人は最初から思っていたはずです。
「こいつと組んだら絶対に天下取れる」
実際、ダウンタウンは天下を取り、年々衰えるどころか、熟練パワーが更に増している感さえあります。
特に松本は精力的に新企画に携わって、多数の後輩芸人をメジャーに昇格させている功績という点でも、吉本興行は頭が上がらないんじゃないですか。
というわけで、今回も持論を述べてみましたが、これはあくまで私論であって、
「ポールは最初からジョンより上だった!」とか、
「逆に浜田が松本を育てたんだ!」とか、色々な意見があっていいと思います。
ただ、言える結論は、ビートルズもダウンタウンも私達にこうも熱く語らせるほど素敵なんだ、ということではないでしょうか?
今回も最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。