or
「幅跳びスパイクと三段跳びスパイクって何が違うの?」
「弘法筆を選ばずって言うじゃない?だから実力あればどれ履いても一緒ちゃう?」
ノーッ!ノーッ!ノーッ!
幅跳びスパイクと三段跳びスパイクは特性が全然違うので、間違って使うと記録に影響するどころかケガすることだってあります。
なので、その違いを知っておくことはとても重要なんですね。
という訳で今回は、三段跳びの元沖縄県高校記録保持者である筆者が幅跳びスパイクと三段跳びスパイクの、
・見た目の違いとその理由
・使い分ける際の注意点
をわかりやすく解説していきます。
おまけに筆者がイチオシのスパイクも紹介しますので、最後までシッカリ読んで下さいね。
それではいってみましょう!
幅跳びスパイクと三段跳びスパイクの大きな違いはソールの厚みです。
まず、幅跳びスパイクですが、
上の写真のとうり、足裏全体に白いソールが敷かれてますね。
短距離とは違い、走り幅跳びは踏切りの際、足裏全体に大きな衝撃を受けるので、クッションの役割をするソールを適度な厚みで施しているのです。
写真のスパイクは少し爪先部分が薄くなってますが、スパイクによっては踏切りの際に大きな踏切り角度で跳び出しやすくするために、踵よりつま先部分を厚くしているものもあります。
対して三段跳びスパイクの場合、
上の写真のとうり、幅跳びスパイクより2倍ほど厚いソールが足裏全体に敷かれてますよね。
三段跳びはステップとジャンプの踏切りで幅跳びよりも大きな衝撃を足裏全体に受ける為、ここまで厚くする必要があるのです。
ちなみに、三段跳びは幅跳びほどの大きな踏切り角度で跳び出す必要がないので、踵よりつま先部分のソールが厚くなることはまずありません。
このように、幅跳びスパイクと三段跳びスパイクの大きな違いは、このソールの厚みということなのです。
昔は幅跳びスパイクと三段跳びスパイクではピン配列にも違いがあったのですが、現在はピン本数自体が増えたので、特に違いがあることはありません。
さて、二つのスパイクの違いを解説したので当然、幅跳び選手は幅跳びスパイクを、三段跳び選手は三段跳びスパイクを履くべき、ということがお分かり頂けたと思います。
それでは、幅跳びと三段跳びの二刀流でやる選手はどうするべきか?
当然、2足のスパイクを使い分けるのが望ましいのですが、1足しか持てない場合は三段跳びスパイクを持つべきです。
なぜなら、三段跳びスパイクでも幅跳びは跳べるが、幅跳びスパイクでは三段跳びは跳べないからです。
ソールが薄くてクッション性が乏しい幅跳びスパイクで三段跳びを跳ぶとケガする危険性があるんですね。
一流選手の中には幅跳びスパイクで三段跳びを跳ぶ人もいますが、それはかなり強靭に鍛えてるからできることであって、普通の選手が真似しては絶対ダメですよ。
最後に筆者がおすすめしたい幅跳びスパイク、三段跳びスパイクを紹介したいと思います。
幅跳びスパイクはこのミズノのモデルがイチオシです。
おそらくどのメーカーのモデルよりもクセがなく、軽量でダイレクトに踏切りやすいのではないでしょうか?
初心者から上級者まで安心して使える逸品だと思います。
三段跳びスパイクはこのミズノの2022年モデルでまず間違いないでしょう。
このスパイクは、クッション性、反発性、ホールド性、軽さの柱となる機能をバランス良く実現しており、初心者から上級者、あらゆる跳躍スタイルにも幅広く対応してくれるのが大きな魅力です。
ちなみに今話題の17mジャンパー、伊藤陸選手もこのモデル履いてます(特注かもですが)
※ 三段跳びスパイクについて詳しく知りたい人は別記事、おすすめの【三段跳スパイク】を元県高校記録保持者がズバリ教えます!も参考にしてみて下さいね。
日頃一生懸命練習することが大切なように、正しいスパイク選びをすることも同じくらい大切です。
ゼヒ自分にあったスパイクをゲットして試合で最高の結果を出して下さいね。
今回も最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。