今回は、斎藤一人さんのCD「百発百中」を完全文章化しました(幾分リライト済)
長者番付連続日本一の経歴をもつ斎藤一人さんが、仕事や起業、人生で成功する秘訣を伝授してくれます。それではどうぞ!
【百発百中 – 無から有を生み出して大成功する話 – 】
新しく出る本に付けるCD用に話をするんだけど、希望を聞いたら「無から有を生み出す話をして欲しい」ということです。
前にも話したんだけど、もう少し分かりやすく話をすると・・
まぁ、分かりやすいって言っても俺の話はさ、分かる人には分かるけど、分からない人には全然分からないんだよな。
まぁ、そういう話だから、「こんなこともあるんだなぁ」程度に聴いててくれりゃいいから。
それと、無から有を生み出すだけだとつまらないから、無から有を生み出して、大成功を収めるまでのストーリーを教えてあげるからね。
無から有を生み出すってどういうことかというと、例えば「俺って何にも無いなぁ、地位も名誉も金も無い・・」
だけど、何か無いかと探したら、「将来、事業家になりたい夢があった」とするよな。
何も無いと思ってた人間が夢を持ったんだから、夢というものを「持った」んだよな。
それで、大事業家を目指すんだけど、とりあえずは自分が出来そうなことからやるんだよ。
じゃあ、とりあえずラーメン屋から始めるとするよね。
ラーメン食べ歩くのが好きだから、ラーメン屋やりたいなと思ったとき、お金も無いし、作り方も知らない。
美味しいラーメンは食べ歩いてるから知ってるけど、作り方知らないとすると、誰か教えてくれる人のとこ行くか、自分で作り方研究するしかない。
作れるようになっても、今度はお金が無いってことになったら、「お金が無い」じゃなくて、お金が無いということは、もう「無」なんだよな。
だけど、よく考えたら働ける体が有るじゃないか。
じゃあ働こう、となって、貯金もできるの。
「貯金するのに何年もかかる」って言う人がいるけど、何年もかかるような人は、何年もかかった方が良いの。
なぜかというと、100万円貯めるには相当大変な思いするよって、お金の勉強ができるようになってる。
100万円の重さが分からない人は、1000万円稼いでもすぐ無くなっちゃうの。
バカなことに使っちゃうんだよな。
自分がしっかりコツコツ稼ぎ出してくると、小さなお店でも持てる。
それで、その小さいお店を繁盛させるんだけど、どうやったら上手くいきますか?って聞く人がいるんだよね。
これが問題なんだよ。
仕事のコツでも、人生のコツでもなんでもそうなんだけど、俺がやると上手くいくけど、あんたがやると同じことやっても上手くいかないんだよ。
「ポチャッとしてて可愛いね」って言うと、喜ぶ人と怒る人がいる。
それくらい人って違うの。
だから、あなたがラーメン屋やろうが、定食屋やろうが、どんな仕事でもいいから、自分がこれは上手くいくんじゃないかと思うやつを全部やるの。
やってみると、上手くいくか、いかないか、すぐわかるの。
それで、一回やって上手くいかなかったことは二度やっちゃダメだよ。
よく覚えとくんだよ。
日本人が何でも粘り強くやるのは、農耕民族だからなんだよ。
農家は同じことやっててもいいんだよ。
永遠とキュウリ作ってても食べていけるんだよ。
米作ってても食べていけるんだよな。
だけど、商人は失敗したことを続けてちゃエライことになっちゃうからな。
いいかい、一回やって上手くいかなかったことは改良してまたやる。
常に改良しながら新しいことをやるの。
一つのことやるのに、5~6回は改良するつもりで最初からやらないとダメなんだよ。
それを知らない人は、一回上手くいかないだけでショック受けたりする。
ショック受けるってことは、一回で当てようと思ってたの?
あのね、世の中ってそんな簡単じゃないよ。
子供の時、逆上がりだって一回じゃ出来なかったろ?
何回か練習しないと逆上がりだって出来ないんだよ。
新しいことに挑戦する度に5~6回改良して、やると同時にどこが改良点だろう?ってジッと見るんだよ。
すると改良するところが分かるから、すぐやり直してまた改良する。
いいかい、失敗はやるまで分からない。
やって初めて、あ、ここが失敗だって分かる。
そして、失敗は改良するためにあるんだよ。
失敗すると落ち込む人がいるけど、人は落ち込むために失敗するんじゃないんだよ。
改良するためなんだよ。
落ち込むってことは一発目で当てられると思ってたんだよな?
それナメてるよ。
そんなだったら、誰でも社長とか事業家になってんだよ。
要は、改良なの。改良して出すの。
それで、しばらく見てて改良してまた出すの。
社長業とは改良業なんだよ。
5~6回常に改良してると、だんだん当てられるようになってくる。
今まで10回かかってたのが、次に挑戦する時は9回になるの。
8回になって、7回になる。
だんだん頭の中で改良を繰り返して挑戦するようになっていくから、やる度に早くなるんだよ。
そのうち、1発で当てられるようになってくるんだよ、人間というのは。
そこまでいくには必ず失敗からしか学べないんだよ。
美味しいと思って出した料理が売れなかった、なんでだろう?
味が悪いのか?名前が悪いのか?勧め方が悪いのか?
何かが悪いんだよ。
全てが良くて売れないなんてことは有り得ないんだよ。
だから、それを改良するんだよ。
いいかい、自分が下駄屋だと思ってると、みんなが下駄履かなくなれば食えなくなっちゃうけど、履物屋だと思えば靴を売りゃ良いんだよ。
だから、始めはラーメン屋であっても、「自分は事業家になるんだ」と思って、改良するクセをつけとくと、必ず他の仕事のチャンスが巡ってくるんだよ。
そしたら、それをやれば良いんだよ。
要は仕事というのは、ラーメンの味を美味しくするのも改良、お店を綺麗にするのも改良なんだよ。
改良するクセをつけとけば、どの仕事に行っても、まず間違いがないんだよ。
わかるかい?
無から有を生み出すって何ですか?っていうと、何にも無いと思った時に夢を持てた。
体で稼げば良いんだと気付いた。
稼ぐのは大変、じゃなくて、その間にお金のことを勉強し、100万円というお金の重みを知り、それから一つの商品でも改良して改良し続けるの。
この前ちょっとしたお店行ったんだけど、そこ素人の店主がやってて、魚釣りが好きだって言うんだよ。
それで俺が、
「メニュー貼ってあるだろ。
あのメニューさぁ、立って貼ったろ?
客は座って見るんだよ。
だから、目線が合わないんだよな。
魚釣るのだって、どのエサくっつけよう?ウキはどれにしよう?
どのくらい水の中に沈めるとか決まりがあるだろ、アユだったらどうとか・・
魚釣りと同じだと思ってみな。
それから表の看板も、こうやって見て書いたろ?
ここは車しか通らないのに、歩いてしか見えないような字で書いちゃダメなんだよ。
そんなことを研究し始めると面白くて、お客さんもうんと入ってくれるようになるよね」
って話したんだよな。
そして、もう一つ。
いいかい、自分が良いと思ったことは全部やる。
なぜかというと、この星は行動の星だから。
それで、やってみると上手くいかないの。
上手くいかなかったら改良するの。
失敗して落ち込んでる暇とか悩んでる暇ないから。
これが最高だって出すと同時に、どこか悪いとこあるだろうか?ってジーッと観察しながら改良点を探すの。
そうすると、やっぱりこの味キツすぎたとか、個性が無さすぎたとか、これじゃ客が来てくれないって分かるんだよ。
ちなみに、失敗してから次考えるようじゃ遅い。
これが失敗するとしたら何だろうってジーッと考えてないとダメ。
それが社長業なんだよ。
だから、そのことをちゃんとやる。
良いと思ったことは全部やる。
自分が無だと思ってたのに夢が有った、体が有った、働けばいいんだ。
世の中って、働きながらラーメンの作り方まで教えてくれた上に給料くれるとこがあるんだよ。
世の中ってバラ色なんだよ。
お金を貯めながらお金の値打ちもわかるんだよ。
それから、俺はラーメン屋で一生過ごすんだとか思っちゃダメ。
それは、ラーメン屋で一生過ごすのが夢の人の話な。
今俺が言ってるのは、大実業家になる話をしてんだよ。
だから、ラーメン屋やってると次はチェーン店にしようとか、何をしようとかって、色々経験ができる。
お金ができて、信用もできてくると、チャンスはいくらでも回ってくるんだよ。
だから、とめどなく行けるんだよな。
オッケーかな?まずこれが第一。
それでは、大きく言って失敗しない方法があるんですか?っていうと、それは、「大我」に合わせるんだよ。
いいかい、自分にも良くて、お客さんにも良い。
そして、周りの人達からも支持される。
新甲陽なら新甲陽の人達から支持されて、なおかつ神様が丸をくれる。
これが一番最高なんだよな。
じゃあ、人はなぜ行動しないんですか?って話をするよ。
行動をすると、成功の反対側を向いてる奴は、1000m進むと成功から1000m遠退いて不幸になるんだよ。
だから、人は行動して努力して失敗してる奴を山ほど見てるんだよ。
だから、自分もああなったら嫌だから動けないんだよな。
ところが、自分の為になって、お客さんの為になって・・
会社でいえば、自分の為になって、同僚の為になって、会社の為になって、神様が丸くれるような働き方をしてて、失敗なんてのは絶対ないんだよ。
よく、「頑張ってると浮いちゃうんです」って言う人いるけど、浮いちゃうってことは、人と違うことやってんだよ。
自分の仕事終わったら隣の奴の手伝ってあげれば浮く訳がないんだよ。
浮いちゃうのは、みんなと波長が合ってないんだよ。
いいかい、だから、自分が頑張って、手伝える人は手伝って、自分が偉くなったら、また周りの人間が働きやすい環境つくって、会社の為になって、お得意先の為になることしてりゃ間違いないんだよ。
わかるかな?
大我で生きるというのは「舵」なんだよ。
要するに、あなたは大我で生きて「圧」を上げる。
圧というのは推進力なんだよ。
どこに進むかというと、
どんな仕事だろうが自分の為にならなきゃいけない、
お客さんの為にもならなきゃいけない、
周りの為にもならなきゃいけない。
そして、神様が丸くれる考えにならなきゃいけないんだ。
俺だけ儲かれば良いじゃなくて、
お得意さんだって喜ばなきゃならない、
仕入れ先にも金払わないといけない、
税金も払わなきゃ、この国はやってけないんだよ。
わかるかい?
どんな仕事でもそう、それが舵なんだよ。
これに圧をかけていけば、ラーメン屋だろうが、自分の店が潤って、お客さんも喜んで、近所でも評判になりゃいいんだって。
税金もちゃんと払えて喜ばれるんだっていう店を作って失敗する訳がないんだよ。
そういう正しい考えになると、神の知恵を引き寄せるんだよ。
税金なんか払いたくないって奴に神が味方する訳がないんだよ。
あなただけが良けりゃいいんじゃないよ、みんなが良くなきゃいけないんだよ。
この国の人間がおかしいのは、国から貰える時だけワーっと取ろうとするくせに、1円でも払う税金が上がると、物凄い勢いで反対するんだよな。
だけどそれ、誰かが出さなきゃなんないんだよな?
それで、この国の為に頑張ろうと思った人間に神は知恵を出すんだよ。
神は物は出さないんだよ。
だから、物質化現象なんてあっちゃいけないんだよ。
俺達には知恵というものをくれるんだよ。
だから、自分の為になる、お客さんの為にもなる、地域の為になる、神様が偉いねって言ってくれるような考えをしてると、知恵を引き寄せるんだよ。
だけど、知恵がいくらきても行動しない奴には何の意味もないんだよ。
東大の試験が全部出来るって言っても、書かずに出てきたら0点なんだよ。
知ってるじゃダメなんだよ。
書かなきゃダメなんだよ。
この国は行動の星なの。
そのつもりで、もっと誰かの役に立ちたい、もっと地域の役に立ちたい、もっと税金も払いたいってなった時、何をやっても事業家になれるんだよ。
最初は全く無から始めてもいいんだよ。
俺は事業家になりたいって夢が無から生まれたんだよ。
何もお金がないと思ってた時に、お金が稼げる体があった、手があった、足があった。
だから始めよう、なんだよ。
それで、始めるとどうなるかっていうと、最初から上手くはいかないんだよ。
だから改良するんだよ。
自分が良いと思うことは全部やるんだよ。
何が良い?って俺に聞いてもダメなんだよ。
俺が出来ることと、あなたが出来ることは違うんだよ。
一人一人違う。
だから、あなたが良いと思ったことを果敢に挑戦する。
そして、一発目で当てられるほど、この世の中は甘くないんだよ。
もし、一発目で誰でも当たるようなことだったら、当てても価値がない。
だから改良に改良を重ねるの。
そうすると、改良癖というのがついてくる。
よく、「親方からこう習ったから、この通りやってます」って・・
それ、事業家になれないんだよ。
改良癖がないから。
もっと良く、もっと良く、なの。
それと、俺達の為に客がいるんじゃないよ。
「お客が喜ぶこと、もっと喜ぶことって何だろう?」
そうやって発展すれば雇用も生まれるし、税金も払える。
自分が考えてることのスケールは大きいですか?
スケールが小さい人に大きなことは出来ないんだよ。
おちょこにはバケツの水は入らないんだよ。
あなたの器はどのくらいですか?
例えおちょこでも大きくできるよ、だんだんバケツにもできるし、樽にもできる。
自分を育てていけるんだよ。
だから、育てていかなきゃいけないよ。
無から有を生み出すって、たったこれだけのことなんだよ。
それで、行動の星にきて行動をしないのは間違いなの。
大我とは何ですか?っていうと、どの仕事でも、どっから出発しても、目的が正しいという舵が要るんだよ。
この舵を無くして走ると、とんでもないとこ行っちゃうよ。
その、とんでもないとこ行って失敗した人を見てるから、恐れ動けないんだよな?
だけど、一人さんは仕事始めてから1ヶ月も赤字を出したことがないんだよ。
今だに成功し続けてるんだよ。
それで、その方法をタダで教えてるんだよ。
わかるかい?
なぜかっていうと、俺もタダで習ったんだよ。
金払って習ったんじゃないんだよ。
そして、神様が知恵くれる。
自分は何も無いと思ってたけど、自分にも知恵がある。
自分に良かれ、人に良かれ、大我に合わせてると、大我から知恵がくる。
こんなすごいものが俺達にはあるんだよ。
だから、下駄屋から始めようが、八百屋から始めようが、何でも改良なの。
大きな事業家になろうと思ったら、なんの仕事をしても良いの。
成功者って、元からこの仕事ですかっていうと、そうじゃないよ。
色んなの移りながら、そうやってきてるの。
だから、何でもできるの。何でも改良なの。
要するに、今よりも良いことを考えればいいの。
お客さんにとってだよ。
俺達はお客さんに対して奉仕する生き物なの。
それで、喜ばれた量が売上になって返ってくるの。
だから、喜ばれないようなことしてちゃダメなの。
ラーメン屋で、マズくて客が来ないのに「この味でいきます」って・・
あんたは良いかもしれないけど、客が迷惑なんだよ。
もうちょっと美味しいもの作ってって。
行列できるほど美味しいもの作ってって。
そうすれば楽しいし、お客にも喜ばれる。
これ当てたから、これで一生、というのも人生だよ。
だけど、色んなこと改良できるんだったら、何やっても成功する。
次のチャンス、次のチャンスって必ずくれるよって。
だから、無から始めて成功する人って沢山いるよね。
すごく大金持ちになっちゃう人って、一個の仕事じゃないよ。
大概、次、次ってやってるの。
これが神のチャンスなんだよ。わかるかい?
無から有を生み出す話はこれで終わります。
以上です。今回も最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。