名作漫画「あしたのジョー」と「がんばれ元気」 対極だけど、どっちも好きだぜ


「あしたのジョー」と「がんばれ元気」という、この二つの有名過ぎるボクシング漫画、

物語の背景や主人公タイプは全く対極なのに、どちらも超面白くて、泣けるほど感動するのはナゼでしょう?私なりに分析したくなりました。

まずは、スポーツ漫画の金字塔「あしたのジョー」です。

この漫画の一番の魅力はやはり、主人公、矢吹丈のカッコ良さでしょう。

闘争本能の赴くまま突っ走り、最後には真っ白に燃え尽きた壮絶なジョーの生き様に、牙を無くしてしまった世の男どもはシビれたんですな。

この物語は当然、ジョーが数々の強敵を倒してのし上がっていくわけですが、その中で宿命のライバル力石徹と、ヒロインの白木葉子というキーパーソンは実に奇妙にジョーの運命に絡んできます。

力石は、ジョーのボクシング人生を決定付けた張本人であり、死してなおジョーをドン底まで叩き落としたと思いきや、彼のファイティングスピリッツは金竜飛戦で折れかけたジョーを甦らせ、逆転勝利へと導きます。

一方、ヒロイン白木葉子は、常に敵陣にいながらも、腑抜けになったジョーにカーロス・リベラを送り込んで、再びボクシングの表舞台へ呼び戻し、ホセ・メンドーサとの世界タイトル戦の前にはハリマオを送り込んで、弛んだジョーの闘争本能を甦らせている。

面白いのはその過程で、本人達が気付かないうちに、二人の間で不思議な絆が育まれていったことです。

ジョーと葉子は衝突しながらも、念願の世界タイトル戦へついに突入ーっ!からのーっ?

なんと葉子がジョーにまさかの愛の告白~っ!?

固い絆はいつしか愛に変わったのかぁ・・

試合前の選手控え室で葉子は、ホセ・メンドーサに殺されるかも知れないジョーを涙ながらに引き止めます。

しかしジョーは葉子を優しく振りほどき、死をも覚悟した穏やかな表情で、チャンピオンが待つ眩いリングへと歩いてゆくのです。

初めて「自分」以上の大切な存在に気持ちを打ち明けた葉子と、それを受け止めるも、彼にとってもっと大きな、貫くべきものの為に戦場へ向かったジョー。

・・・あんた達は美しいよ。

正直私は、このジョーと葉子の、恋愛だの友情だのを超えた関係に一番心を打たれたのかも知れません。

ところで、ヒロイン白木葉子の他に、地味ながら印象深い女性が一人登場していますが、誰かおわかりですか?

そう、ジョーに想いを寄せていた準ヒロイン、紀ちゃんです。

ジョーに恋心を抱きながら、丹下拳闘クラブで何かと世話をしてくれる、とても優しくて可愛いい女の子なんです。

しかし、ジョーの心にはボクシングしか棲めないことを知った紀ちゃんは、ジョーにボクシングを辞めることを勧めながら身を引きます。

去っていく紀ちゃんを見つめる暗闇の中のジョー・・・

なんて孤独感溢れるシーンでしょうか。

皮肉なことに、自分の身を案じてくれた紀ちゃんではなく、身が滅びる行く末に導く葉子と、ジョーは運命を共にするんですな。

ちなみに、2人のヒロインとジョーの関係を象徴する、とても印象的なシーンが2つあります。

まず、紀ちゃんと西の結婚式でジョーが祝辞を述べるシーン。

そっけない挨拶を済ませたジョーをえも言われぬ表情で睨む紀ちゃん・・

チョー怖いですよ。私はこの1コマで女の情念の恐ろしさを知りました。

そして、ジョーとホセ・メンドーサとの死闘の最中、丹下会長がたまらずタオルを投げようとしたシーン。

葉子はそれを制止するようにジョーに駆け寄り、最後まで存分に闘うよう必死に励まします。

そしてジョーは試合後に、外したグローブを自分の形見として、愕然と見守る葉子に捧げました。

目の前の幸せにすがり付いた紀ちゃんと、愛する人をこの世から失う覚悟をも受け入れた葉子・・

ジョーを巡るこの三角関係は、これらのシーンでハッキリと明暗が分かれましたよね。

話を変えますが・・・

よく考えると、ジョーは東洋タイトルこそ取ったものの、世界タイトルはおろか、主要なライバル達には勝ってないんですよね。

力石徹にも、カーロス・リベラにも、ホセ・メンドーサにも、引き分けはあっても勝利はしてません。

現実の世界で日本は多数の世界チャンピオンを輩出してることを踏まえると、ジョーは戦績上、決して強い主人公でなかったことに気付きました。

しかし、丹下段平氏の不朽の名セリフ、「立てぇ~、立つんだジョー!」を背に受けて、リング上で何度でも立ち上がる勇姿は、今なお多くの人の魂を揺さぶり続けているはずです。

同時に、近代日本ボクシング界のレベルアップに大きく貢献したことは言うまでもないでしょう。

余談ですが、尾藤イサオが歌うアニメ版主題歌は絶品すぎて鳥肌が立ちますよ。私のカラオケの十八番です。

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さぁさぁ、お次は「がんばれ元気」の方に話を移します。

この漫画は、矢吹丈とは見事なまでに正反対な主人公が活躍します。

ジョーが少年院あがりの不良少年なら、「がんばれ元気」の主人公、堀口元気は優等生も優等生。心優しくて成績も優秀、しかも大金持ちの御子息ときてますよ。

そんな子が、イケメンでボクシングがメチャ強くて美女にもモテるんですから、世の男どもは「何じゃテメー!」って、なりますよね?

でも・・ならないんですね、これが。

元気は、その優しさ故に相手を倒せないジレンマに苦しんだり、最愛の人との残酷な別れが次から次へと訪れます。

そんな辛い境遇でも元気は腐らず、キラキラ健気に歩いていくんですよ。

こんな子を応援せずにいられますか?だからこそタイトルが「がんばれ元気」なんでしょうね。

そんな元気に向かって、ヒロインの芦川先生が感動的なセリフを呟きます。

「あなたのような人が世界チャンピオンになれたら素晴らしいわね・・・」

ぅわ~!先生ーっ!ってなります。

ちなみにこの芦川先生は、恋人の三島栄司をはじめ、主人公の元気、世界チャンピオンの関拳児までもが、己の人生の中心に据えた本当にスゴい女性なんです。

まぁでも、モテるのもわかりますわ。可愛い女性ですもん。

・・しかし、しかしですよ!あのラストは無いでしょう?

元気はあんなに頑張って世界チャンピオンになったんだから、最後は彼の胸に飛び込んであげたれよ!って、思いません?

ん~・・その意地らしさもひっくるめて彼女の魅力なのかなぁ。

でも、元気と芦川先生は何年か後に再会して、絶対結ばれていて欲しいですよ。

あと、ハッキリ申しまして、この物語は因縁だらけです。

元気の父ちゃんと祖父母の因縁に始まり、元気と関拳児の因縁、三島栄司と関拳児の因縁、元気と火山尊の因縁、元気と皆川のぼるの因縁、元気と海道卓の因縁・・

主なものでこんなにあります。尋常じゃないですよね。

そして、それぞれの因縁が複雑に絡み合い巨大な渦になっていくんですな。

ちなみに私にとって最大の泣き場は、元気が祖父母との夕食の場で家を出ることを告白しようとするシーンです。

ここは、すんごく泣けます。私はこの瞬間で樹三郎ちゃんを見る目が一変しましたよ。

そういえば、このシーンを見て転職を決意した人が私の友人にいましたね。

そして、クライマックスである関拳児との世界タイトル戦は、両者色々あっての最終決戦なんで、壮絶過ぎて涙が出ます。

そこで念願の世界タイトルを取った元気は、芦川先生との別れがありつつも、帰るべき祖父母の待つ家へと走ります。

この時の元気の清々しさは、沢山の人達の想いを背負ってきた重圧から解放されたからでしょうか?

いいや、私はその表情に、全ての因縁を成就させた者の神々しさを感じます。

ここで物語は終わりますが、元気も二十歳そこらで本当に濃い人生を経験しましたよね。

私としては、その後の人生も絶対に平凡であって欲しくないです。

「スプリンター」の結城光みたいに、何か事業を起こして大成功して欲しいですよ。

もちろん元気の側には芦川先生が妻として寄り添ってないとダメです。

そこで、彼女と祖母との確執とか、昼ドラみたいな展開があると、なお面白いですなぁ。

話は脱線しましたが、そろそろ纏めましょう。

小さな頃から誰にも愛されなかった孤独なジョーは、四角いジャングルの中で見つけた激情の愛に抱かれながら安らかに燃え尽きた。

そして元気は、小さな頃から大きな愛を与えられ、それに報うために闘い勝利をして、無事を祈る者の元へと帰っていった。

そうです、二人とも愛する者、そして愛してくれた者のために命を燃やしたのです。

だからこんなに感動するんですよ!わかりますかっ?愛こそ全てなんです!

・・・えっ?まとめ方が雑?

あーっ、一つ言い忘れたことがありました。

関拳児のボブってるモミアゲって可愛いと思いませんか?

フフ・・・

ハイッ、以上です。今回も最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。
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