マイケル・ジョーダンは走り幅跳びの世界記録を跳べたか?
みなさんは、
「全盛期のマイケル・ジョーダンなら走り幅跳びの世界記録を出せたのでは?」
という疑問を抱いたことはありませんか?
マイケル・ジョーダンは言わずと知れたバスケットの神様で、2m近い身長に、あの驚異のジャンプ力、フリースローラインからのダンク等が伝説となっているほどの男です。(実際の映像がコチラ)
私も正直「こいつなら、もしかして・・」という懸念を抱いてはいました。
あのビデオを観るまでは・・
話は私の大学時代まで遡ります。自分の部屋で何気にNBAのビデオを観ていた時のことです。
ダンクコンテストが始まったのですが、NBAの正規なやつとは何か様子が違う。
「あれ?参加者はチームユニフォームを着ていない・・」
後で気付きましたが、それはバスケ以外のスポーツ選手によるダンクコンテストでした。
確かに、みんな上背はあまりない・・にも関わらず、次々と豪快なダンクを決めるんです。
大したもんだなと感心しながら観ていたら、一人の選手が度肝を抜くダンクを炸裂させました。
なんと、フリースローラインから跳んで、両手でダンクを決めたんです!(実際の映像がコチラ※35秒あたり)
両手ですよ!両手っ!ジョーダンでも片手だったのに!?
しかも、ジョーダンより明らかに小柄な体型にも関わらず、ですよ・・
「一体何なんだ、このダンクは?そして一体誰なんだ、コイツは?」
私は取り乱しましたが、その選手の名前が判明した時、興奮は絶頂に達しました。
誰だったと思いますか?
なんと、かのマイク・コンリーだったのです。
マイク・コンリーを軸にした仮説
みなさんは知ってますか?
このマイク・コンリーという、1980~90年代に陸上競技の世界大会で大活躍したアメリカ代表のこの名ジャンパーを!
現在、息子さんがNBAで活躍してますが、親父の方です。
「ウソーッッ!?スゴイスゴイスゴイ!!良く見れば確かにコンリーだ!髭も生やしてるっ!」
私は心で何度もガッツポーズをしたものです。
そして興奮も覚める頃、私の中である一つの真実が浮かび上がりました。
あのダンクを見る限り、マイク・コンリーがマイケル・ジョーダンに走り幅跳びで負けることは有り得ない。
となると、マイケル・ジョーダンが走り幅跳びの世界記録を出せるかも、という幻想は崩れ去ります。
なぜならマイク・コンリーは本来、三段跳びの選手。
金メダルを取ったバルセロナ五輪では参考記録ながら18mの大台に到達した偉大なジャンパーです。(実際の映像がコチラ)
とはいえ、彼は走り幅跳びでは、あのカール・ルイスには全然歯が立ちませんでした。
ということは・・
そのカール・ルイスの更に上をいく、マイク・パウエルの持つ走り幅跳びの世界記録8m95は遥か雲の上の存在ということです。
この記録はなんと、バレーボールコートの短辺の長さにも相当します。
そのジャンプを見た人はわかると思いますが、もう、スゴイを通り越してエゲつなかったですよね。(実際の映像がコチラ)
私は走り幅跳びで、絶叫しながら跳ぶ人を後にも先にも見たことがありません。
というわけで、みなさん、おわかり頂けたでしょうか。
走り幅跳びの世界記録は、あのマイケル・ジョーダンさえ遥か及ばないくらい偉大な記録であり、
この種目に限らず、陸上競技の世界記録とは、人類の身体能力の限界を極限まで引き上げてきた者達の壮絶なる闘いの蓄積なのです。
一応、弁解しておきますが、私は決してマイケル・ジョーダンの能力を過小評価してるわけではありません。
むしろ彼のビデオを持ってたほどのファンです。
少し理屈をこねますが・・・
やはりバスケットのジャンプと陸上競技のジャンプは種類が全然違います。
競技目的が違うので当然といえば当然ですが。
マイケル・ジョーダンのフリースローラインからのダンクは、放物線を描くようにリングに届いているイメージでしたが、マイク・コンリーのはリングに一直線に向かってる感じでした。
それは両者の踏み切りスピードの差だと思われます。
走り幅跳びの場合はスピードを殺さず一直線に遠くへ跳べばいいのですが、バスケットは、シュートしようとリングに向かって跳んでも、ディフェンスに阻まれて急きょパスに切り替える場合もある。
だからコンリーのように突っ込んじゃうと、パスする前に敵にぶつかってチャージングを取られてしまうでしょうね。
よって、マイケル・ジョーダンのジャンプは、あの華麗なダブルクラッチを可能にする理にかなったスタイルといえます。
・・・・
マイケル・ジョーダンと陸上のマイク・コンリーを比較して分析してるのは私だけでしょうか?
しかし何でしょう、この充実感は・・・
たぶん自己満足でしょうね。
さて、ここらへんで締めますが、オマケでロベルト・エミヤンの目を疑うような世界歴代4位の大ジャンプをご覧下さい(実際の映像)
今回も最後まで読んで頂き大変ありがとうございました。