今さらビートルズ?と思われるかもですが、私の音楽人生の原点である以上、語らない訳にはいきません。
前に、ジョンとポールは、モーツアルトやベートーベンらと同格の偉人だと述べました。
この天才二人に、ジョージとリンゴという才能が乗算された結果、ビートルズは音楽界のみならず、社会にまで多大な影響を与えたモンスターバンドとなった訳です。
まずもって、初来日が歴史的事件として扱われている芸能人はビートルズとマイケル・ジャクソンくらいじゃないですか?
みなさんも卒業アルバムで見たでしょう?ビートルズがハッピ着て飛行機から降りる、あの写真ですよ。
もう、解散して半世紀以上にもなるバンドですが、今だに多くのマニアを生み続け、多くのミュージシャンをリスペクトさせています。
桑田佳祐や、奥田民生あたりが有名ですが、私が敬愛する吉田拓郎もズバリ「ビートルズが教えてくれた」という曲を書いたくらいです。
前に桑田佳祐が雑誌のインタビューで、
「一番カッコ良いバンドは、やっぱりビートルズ。でも彼等は実質10年も活動してないんだよね」
と言ったことがありました。
確かに、10年足らずの期間であれだけのことをしでかした事は本当に信じ難いですね。
「ツイスト・アンド・シャウト」を歌ってキャーキャーいわれてたバンドが、わずか5~6年後には「ヘルター・スケルター」や「カム・トゥゲザー」を歌ってるんですからね、それはそれは恐ろしいことですよ。
当時は、彼等が創る音楽の進化スピードにレコーディングのテクノロジーが追いついてなかったくらいですから。普通は逆なんですけどね。
間違いなくその10年でポピュラーミュージックは半世紀、いや、それ以上の進化を遂げたのではないでしょうか?
それと、桑田佳祐が「一番カッコ良いバンドはビートルズ」と言ったことに私は深い意味を感じます。
というのは、ビートルズは作品自体がカッコ良いだけでなく、「持っている」カッコ良さも持っているからです。
例えば「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」みたいなポップな曲を聴いても、「持ってるよな~」と、私はつくづくシビレるんですね。
どんな曲にしても、非常に高いレベルで仕事をしてるカッコ良さがビートルズにはあります。
なにせ、モーツアルトと同レベルの領域でロックを創ってしまうような人達ですから。
私が好きなビートルズ作品は後期に集中してはいますが、彼等はデビューから素晴らしいダッシュを見せましたよね。
ちなみに、「ア・ハード・デイズ・ナイト」最初の、ジャーンというギター一発は、彼等が新時代の扉をブチ開けたような、そんな音に聴こえて胸が震えます。
あと、名曲「イエスタデイ」は私がビートルズに目覚めるキッカケでしたが、世の中にこんな美しい曲があるのかと、最初聴いた時は本当に衝撃を受けました。
余談ですけど・・・
あるインタビュアーがジョンに、「ポールの最高傑作は何?」と訊いたら、ジョンは「ヘイ・ジュード」と答え、ポールに同じ質問をしたら「イエスタデイ」と答えたそうです。
どの時期のインタビューかは不明ですが、答えが一致しないなんてスゴくないですか?
しかも、「レット・イット・ビー」が挙がらないなんて・・・
つくづく天才ポールの恐ろしさを思い知らされます。
さてさて、纏めになりますが、
やっぱり、ビートルズの曲って、ポピュラーミュージックのオモシロ要素が全て凝縮されてると思うのですね。
もしかしたら逆に、ビートルズがオモシロ要素を全て創り上げたのかも知れません。
私は、そんな極上の音楽を後世に残してくれたビートルズには感謝いっぱいで、ビールでもオゴリたい気分なんです。
あと、願わくばポールが元気なうちにコンサートへ行って、「ヘイ・ジュード」を大合唱したいなぁ。
そういう訳で、まだまだ語り尽くせませんが、次回の分にとっておきましょう。
今回も最後まで読んで頂き、大変ありがとうございました。