「ギター1本で世界を変えた人」の日本代表、吉田拓郎の歌詞世界を語ろうと思います。
彼は歌詞だけでなく、メロディとサウンドでも情緒溢れる物語を表現できる数少ないアーティストの一人ですよね。
今さら言うこともないですが、拓郎はかつて日本ミュージックシーンに多大な影響を与えた伝説の巨人です。
私よりも一回り上の先輩方がその伝説を目撃した世代かと思いますが、私は兄のお陰で拓郎の存在を知り、大学時代に本格的にハマったんです。
社会人になってからは弾き語りライブでもよく演ってました。
私にとって神ともいえる、吉田拓郎の数多くの楽曲の中から、コレは凄い!と思う歌詞の一節をランキングで紹介したいと思います。
第7位「元気です」からの一節
時間をとめても過ぎ行く者達は
遥かな海原に漂い夢と散る
時間をとめても過ぎ行く者達って・・何ですか?それは。
正体が解らぬまま姿を消してゆく、えも言われぬ美しさ・・
かぁ~、たまりませんなぁ。
第6位「ひとつまえ」からの一節
したたかと言われても心は軽かった
逃げるなと止められてたやすく振り向いた
シブい・・
私もたやすく振り向かない男になりたい。
第5位「我が身可愛いく」から二つばかり。
生きるか死ぬかの瀬戸際でさえ
ヘラヘラ笑っていたかも知れぬ
邪魔だそこのけ俺らが通る
まやかし笑顔は勝手につるめ
毒を食らわば共に倒れ
正義の為など言葉の遊び
これはもう文句無しでカッコいいですね。
この不届き千万キャラが吉田拓郎の真骨頂です。
第4位「今日までそして明日から」の一節
私には私の生き方がある
それはおそらく自分というものを
知るところから始まるものでしょう
けれどそれにしたって
どこでどう変わってしまうか
そうです わからないまま生きてゆく
明日からのそんな私です
ん~・・これは深いですよ。
よく、自分らしく生きろとか言いますが、拓郎は
「おいおい、その自分らしさが本当の姿かどうか誰にもわからないぜ」
と、ドキッとするようなツッコミを入れてるんですな。
前にミスチルが「名もなき詩」で
「知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるなら・・」
と歌いましたが、どちらも「自分らしさ」を逆手にとった、見事なメッセージです。
第3位「君が好きだ」からの一節
バネのきしむ喫茶店で
トーストをかじりながら
新聞をひろい読む
そんな暇潰しの午後に
君が好きだ
これはヤバい・・
曲を聴かないと解りづらいのですが、つまり、
「君が好きだ」と、その前の状況が1mmも繋がってない。
こんな狂気めいたことを平然と言うところが、拓郎の恐ろしいところなんです。
第2位「水無し川」からの一節
なけなしの夢はたいて賭けた
一か八かが男の賭けさ
君の汽車賃送るかわりに
最後の酒に酔うかも知れぬ
これは何とも意味深ですよ。
彼女を自分の所に呼ぶか、呼ばずに最後の酒を飲むかの葛藤って一体?・・
しかし最後の酒ってどういう意味なんでしょう?
ん~、背景が凄く気になります。
第1位「人間なんて」からの一節
人間なんてラララ~ラララララ~
人間なんてラララ~ラララララ~
うおぉぉーっ!これはスゴ過ぎますっ!
「人間なんて」と絶望しながらも「ラララ・・」と歌うとは・・・
言いようもない虚無感をたった一言で見事に表現してますよ。
いやぁ~感服いたしました。
以上!
私が選んだ吉田拓郎の凄い歌詞ランキングを紹介しました。
やっぱり拓郎良いっす・・
今回紹介した曲を知らない方は是非、実際の曲を聴いて頂きたいと思います。
歌詞だけ読むよりも断然シビれますからね。
そして少しでも多くの吉田拓郎ファンが生まれることを切に願います。
最期に・・吉田拓郎をリスペクトする筆者のオリジナル曲もゼヒ聴いて下さいね↓